
仕事で海外の人と打ち合わせをすることになった…
グローバル社会の現代、こんな経験をすることになった人も多いのではないでしょうか?
翻訳ツールなども発達してきましたが、会議中にGoogle翻訳やポケトークを使うのは現実的ではないですよね。

やっぱり英語ができるに越したことはない!

でも、学生のころから英語は苦手だったんだよ…
そんなあなたに、今回はなぜ英語が苦手なのか、そしてそれを克服するにはどうしたらいいのかを解説したいと思います。
ぜひ最後まで読んで、あなたの英語学習に役立ててください。
なぜ英語に苦手意識があるのか
英語が苦手になるのには3つの理由が考えられます。
- 単語が覚えられないから
- 英語が聞き取れないから
- うまく言葉に出来ないから
これらは学校での経験が深く影響しています。
学生時代にテストが悪かったり、授業で恥ずかしい思いをしたといった経験が英語に対して苦手意識を植え付けているのです。
実際、私も中1で単語が覚えられなくて英語が苦手になってしまいました。
また、授業でテキストを読み上げる際も英語っぽくしゃべると周りがくすくす笑ったりしている光景を見て、私も日本英語っぽく発音するようになってしまいました。
このような学校での経験により、英語に苦手意識が生まれてしまっていると考えられます。
ここでは具体的に英語が苦手になる要因について検討していきます。
1.単語が覚えられないから
1つ目の原因は、単語が覚えられないことにより苦手意識が生まれてしまうことです。
英単語が覚えられないと何が書いてあるのかわからないので、英語が読めなくて苦手になってしまいます。
単語は英語の基礎であり、日常会話で使われるのは5,000個ほどとされています。
「英単語ターゲット」、「システム英単語」などの一般的な単語帳は約2,000語収録されていますので、単語帳2.5冊分の単語を覚えなくてはいけない計算になります。
私が中学生の時は、小学校で英語の授業はなくまったく英語に触れてきていなかったので、appleすら知らないような状態でした。
しかし、英語の授業は基礎ができている前提で進んでいたので完全に置いてけぼりになってしまいました。
大人になった今でも覚えていますが、ローマ字読みしか出来ない自分にとって”elephant”と書いてあってもまったく読めないし、当然意味もわかりませんでした。

「英語ができない!」と思った瞬間です……
文法やリスニングも大切ですが、単語を覚えることこそ英語の基礎なのだと今でも感じています。
2.英語が聞き取れないから
2つ目の原因は英語がききとれないため、苦手意識が芽生えてしまうことです。
そもそも日本人は英語を聞き取ることが苦手だと言われています。
フランスのアルフレッド・トマティス博士によると日本語と英語は発する周波数が違うとのこと。
そのため、日本人は聞き慣れない周波数の英語を雑音として処理してしまうのだそうです。
最近では、学校の授業でもネイティブの先生が担当してくれるところも増えてきましたので、少しずつ英語耳に必要な時間は確保されているように思えます。
ちなみに、英語の授業は小学校5、6年生で年間70コマ、中学生で年間140コマです。
高校は学校や学科によって大きく変わってくるので中学校とほぼ同じと考えても、学生のうちに英語の授業が約1000時間あることになります。
しかし、全ての授業でネイティブ講師が担当している学校は稀ですし、文法を始めとした読み書き中心の教育が未だ根付いていますので、なかなか話せるようになるほどの時間は確保できていないと言われています。
英語を聞き取るにはとにかく英語を聞いてその周波数に耳を慣らしていくことが大切です。
3.うまく言葉に出来ないから
3つ目の原因はうまく言葉に出来ないから英語が苦手、という場合です。
英語を英語のまま理解できていない人が英語を話すには
英語を聞く→日本語に翻訳する→理解する→何を話せば良いのか考える→話したい内容を英作文する→話す
といった工程を瞬時に行おうとします。
これがもし英語脳ができていれば
英語を聞く→何を話せば良いのか考える→英語を話す
とステップを一気に省略することが出来るので言葉がすぐに出てくるようになります。
英語脳を作るためには、学校で一生懸命暗記した「単語を英語から日本語に訳す」過程のさらに先を行く必要があります。
それは、「単語の意味をイメージで思い浮かぶ」ようになることです。
例えばAppleと言われたときに「りんご」という単語ではなくりんごの形を瞬時にイメージできるようになると英語脳ができたと言えます。
また、そもそも日本語であっても話すのが苦手という人も多いと思います。
そういった人は何を話すのかあらかじめ考えておいてシミュレーションをしておくとスムーズに話ができておすすめです。
仕事に使える効果的な学習法
前項までで、英語が苦手な理由について考えていきました。
ここからは、苦手な英語を克服して仕事に活かしていく方法について考えていきましょう。
仕事で使える英語を身につけるためには、いつまでにどれだけの語学力が必要なのかを把握してそれに向けた対策を取ることが重要です。
目的や期間を明確にしておくことで、ゴールまでの道筋を無駄なく進んでいくことができます。
ここからは、
短期(半年以内)、中期(半年~1年)、長期(1年以上先)に分けておすすめの勉強法を解説していきます。
【短期】仕事で使うフレーズを覚える
半年以内に英語が必要な人は、目的に合わせてフレーズを覚えるところから始めましょう。
半年以内に英語が流暢に使えるようになるにはかなりの時間と労力が必要です。
そのため、必要な分野に特化した学習をする必要があります。
具体的には、メールやレポート作成が主であればライティングを、英語で会議する必要があるのであればリスニングやスピーキングを学ぶといったように要点を絞って学習しましょう。
また、とりあえず最低限のことだけ抑えて、あとは業務を行いながら英語力をつけていくように意識するといいでしょう。
例1)海外の取引先と英語のメールをやりとりするようになった。
【お世話になっております】: “I hope this email finds you well.”
【ご検討いただけますか?】: “Could you please consider…?”
【お返事をお待ちしております】: “I look forward to your reply.”
【ご協力いただければ幸いです】: “Your assistance would be greatly appreciated.”
【何かご質問があればお気軽にどうぞ】: “Please feel free to ask any questions.”
例2)海外の取引先と打ち合わせをするようになった。
【始めましょう】: “Let’s get started.”
【議題に移りましょう】: “Let’s move on to the agenda.”
【意見を共有していただけますか?】: “Could you share your thoughts?”
【それについて詳しく教えていただけますか?】: “Could you elaborate on that?”
【次のステップは何ですか?】: “What are the next steps?”
【中期】リスニング力を鍛える
半年から1年以内に英語が必要な人はリスニング力を鍛えて英語耳を作ることを意識してみましょう。
英語が聞き取れるようになるには時間がかかります。
半年以内に英語が必要であれば要点を絞った学習をしなければいけませんが、半年以上期間があるのであればリスニング力を鍛えてある程度の英会話ができるようになっていることが望ましいです。
英語ができるようになるまでにだいたい1000時間必要と言われていますので、毎日3時間ほど勉強時間を確保できれば1年以内に英語を習得することは可能と考えられます。
リスニング力を鍛えるおすすめ教材
スタディサプリEnglish ビジネス英語コース


スタディサプリEnglishビジネス英語コースは、忙しい30代男性でも続けやすいビジネス英語学習アプリです。
1回最短3分の短時間学習で、ビジネスシーンで使えるフレーズや表現を学ぶことができます。また、ドラマ形式のレッスンで楽しく学べるため、モチベーションを維持しやすいのもポイントです。
英語が苦手な方でも、基礎から学べるコースが用意されているので、安心して始めることができます。
以下に、スタディサプリEnglishビジネス英語コースのメリットをまとめます。
- 忙しい方でも続けやすい短時間学習
- ドラマ形式のレッスンで楽しく学べる
- 基礎から学べるコースが用意されている
英語が苦手な人で、ビジネスで英語を使いこなしたい方は、ぜひスタディサプリEnglishビジネス英語コースを検討してみてください。
英語耳 発音ができるとリスニングができる

英語耳は、発音とリスニングを同時に鍛えるというコンセプトの英語学習書です。
英語耳の著者である松澤喜好氏は、日本語と英語の音の違いに着目し、発音できない音は聞き取れない、という考えに基づいて、発音の基礎を徹底的に練習する学習法を提唱しています。
本書は、初級者から上級者まで、すべての英語学習者におすすめできる内容となっています。
仕事で英語を使うために必要な発音とリスニング力を効率的に身につけるのに役立つでしょう。
以下に、英語耳のメリットをまとめます。
- 発音とリスニングを同時に鍛えられる
- 初級者から上級者まで、すべての英語学習者におすすめできる
- 発音の基礎を徹底的に練習できる
現在は改訂されて第3版ですが、私も初版の頃に購入して英語の苦手意識克服に大きく役に立ったのを覚えています。
英語耳は、英語学習の第一歩として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
【長期】PDCAを繰り返す
1年以上英語を学習する期間がある場合には、気が緩まないように計画立てて勉強する必要があります。
具体的にはPDCAサイクルという管理手法を使って学習計画を立てると良いでしょう。
PDCAサイクルとはPlan-Do-Check-Actionを繰り返すことで目標達成を目指す手法です。
英語学習の場合、
Plan:現在の習熟度に合わせて勉強計画を立てる
Do:計画に沿った学習を行う
Check:テストを行い、学習が身についているかを確認する
Action:テスト結果により、効果的だったもの、効果が不十分だったものを分析する
を繰り返していきます。
こうすることで途中で迷うことなく学習を続けることができます。
また、このPDCAサイクルは短期、中期計画でも使える手法ですのでぜひ取り入れてみてください。
おすすめの英語学習方法
PDCAサイクルの中のひとつ、チェックで重要になるのは客観的な判断です。
ここでは、自分の英語力がどの程度向上しているかをチェックする教材をいくつか紹介します。
ELSA Speak
ELSA Speakは、英語の発音をチェックできる基本使用料無料のアプリです。
AIを搭載していて、人見知りな人でも気兼ねなく英語の発音をチェックすることができます。
このAIの精度はかなり高く、公立学校でも採用されている実績があるほどです。
ELSA Speakを活用することで、英語の発音を効率的に改善し、仕事で英語を使いこなせるようになれるのではないでしょうか。
トライズ

人見知りではない人や本気でなんとかしたい人におすすめなのは「トライズ」という英会話スクールです。
トライズは1年間で英語をマスターすることを目標に、計画を立ててしっかりと学習できるプログラムです。
高い指導力とコーチング力を兼ね揃えたコンサルタントが専属で指導にあたってくれます。
PDCAサイクルを取り入れ、効率的にゴールまで導いてくれます。
料金は高めですが、必ず結果を出したいならばおすすめの英会話スクールです。
英語の勉強以外に大切なこと
英語の勉強以外にも大切なことがあります。
それはメンタルコントロールと背景知識の習得です。
例えば日本語であったとしても、会話をするにあたって「緊張する」「人見知りしてしまう」といった心理的な壁が存在します。
そういった壁に対してメンタルコントロールして乗り切っていく必要があります。
また、話をする上で相手の国の文化を知っておく必要もあるでしょう。
日本人にとっては当たり前のことであっても相手の国にとっては失礼な態度に映ってしまうなどもありますし、背景を知っておくことで共通の話題を見つけることができ、会話が弾むこともあります。
そのため、英語の勉強だけでなくこういった事柄も準備しておく必要があるのです。
ここでは、そんな英語の勉強以外で大切なことについて紹介していきます。
英語に対する自信をつける
まずいちばん大切なことは「英語に対して自信を持つ」ことです。
あなたはあなたが思っているより、ずっと英語が話せています。
日本人は謙虚な人間性もあり、自己肯定感が低めな人が多いです。
よく「Can you speak English?」と聞かれると「No,I can’t」と答える人がいます。
でもよく考えてみてください。この時点で、英語は話せてるんです。
でも、うまく相手に伝わらないと相手をイライラさせてしまいそう…
しかし、ネイティブの人は、私達ノンネイティブに優しいです。
考えてみてください。外国の人が一生懸命日本語で話そうとしていたら、文法や語彙が拙いからといって馬鹿にしますか?
きっとこっちも一生懸命理解しようと努力したり、ゆっくりわかりやすい単語を使って話してあげたりするはずです。
それは外国の人も同じ。
こちらが一生懸命意思疎通を図ろうとしていることが伝われば必ず優しく答えてくれます。
大事なのは伝えようとする熱意です。
いつまでたっても英語が話せないのは相手も困るでしょうが、一生懸命勉強中である様子が伝われば決して怒ったりはしないでしょう。
海外の文化に触れる
次に大切なことは、「海外の文化を知っておくこと」です。
海外の文化に触れることは、話題を広げたりマナーを学んだりする意味でも重要です。
気兼ねなく文化を教えてくれたり間違いを指摘してくれる海外の友達を作るなどするといいでしょう。
人見知りでなかなか友達が作れない私のような人は、次のような教材で文化やマナーを学ぶといいでしょう。
日常系海外ドラマ
日常系の海外ドラマは、ビジネスや雑談でも使える会話表現が豊富で英語学習におすすめです。
はじめはスピードが速く感じられるかもしれませんが、内容を頭に入れてから繰り返し見るようにすると聞き取れるようになっていくと思います。
次に紹介するドラマはネットフリックスやU-NEXTで見ることができますので、契約している方はチェックしてみてください。
フルハウス:1987年に作られた往年の名作コメディドラマ

「フルハウス」は、妻を亡くしたダニー・タナーが、義弟と親友の助けを借りて3人の娘を育てるアメリカのシットコム(シチュエーションコメディ)です。
番組の台詞には、日常的で明瞭な英語が多く使われており、英語学習者にとって理解しやすい内容となっています。
アメリカの文化や家族の交流がよくわかるドラマで、ユーモラスで感動的なシーンは、さまざまな語彙や表現を楽しく学ぶのに役立ちます。
フレンズ:1994年に制作された若者の友情、恋愛を描いたコメディドラマ

「フレンズ」は、ニューヨークを舞台にした6人の若者たちの日常を描いたコメディドラマです。
彼らの恋愛や仕事、友情を通じて、日常英会話が豊富に盛り込まれており、英語学習には最適な教材と言えます。
特に、会話のスピードが遅めで、日常的な表現が多用されるため、英語初心者から中級者にも理解しやすい内容となっています。
また、アメリカ文化やユーモアを感じることができるため、楽しみながら自然な英語を身につけることが可能です。
エミリー、パリへいく:2020年に配信されたパリに赴任した女性のラブコメディ

「エミリー、パリへ行く」は、シカゴのマーケティング会社で働くエミリーがパリの会社に転勤し、新たな生活を始める物語です。言語の壁や文化の違いに直面しながらも、エミリーは仕事と恋愛を通じて成長していきます。
このドラマは現代の英語表現が豊富で、特にSNSマーケティングやビジネスシーンでの会話からは、実用的な英語を学ぶことができます。
また、パリの魅力的な風景やファッションも楽しめるため、英語学習のモチベーションを高める要素が満載です。
おすすめ書籍
本を読むことで、異文化に対する理解やマナーを学ぶこともできます。
次に紹介する本はいずれも発行はやや古いものですが名著として今なお読まれているものばかりです。
異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養

「異文化理解力」は、グローバルなビジネス環境で必要とされる重要なスキルです。
この本は、異なる文化背景を持つ人々とのコミュニケーションにおいて、相手の言動の真意を理解し、自分の言動がどう受け取られるかを把握するための「異文化理解力」の重要性とその養成方法を紹介しています。
英語を勉強する人にとって、この本を読むことで言語能力を超えたコミュニケーションが可能になり、異文化間での誤解を避け、より効果的な関係を構築することができます。
日本人が海外で最高の仕事をする方法――スキルよりも大切なもの

「日本人が海外で最高の仕事をする方法―スキルよりも大切なもの」は、20年間にわたり9カ国での海外赴任経験を持つ著者が、異文化の中での仕事の成功に必要な「心の使い方」を説く一冊です。
技術やスキル以上に、「人」との信頼関係を築くことの重要性を強調し、実体験に基づく具体的なアドバイスが満載です。
英語を勉強する人にとっては、異文化コミュニケーションの実践的な知識を得ることができ、グローバルな視野を広げる手助けとなるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は仕事で英語が必要になったときの、苦手克服法についてまとめました。
英語が苦手になったのには
- 単語が覚えられない
- 何を言っているのか聞き取れない
- 話したい言葉が即座に浮かばない
といった3つの原因があったことを説明しました。
また、学習方法については期間や目的に合わせて計画的に学習することの大切さを解説しました。
それに加えて、英語の学習以外にも
- 自信を持つこと
- 英語圏の文化を知ること
も大切であることを解説しました。
これらの事柄を考慮して、英語学習に臨んでみましょう。
最初は辛いかもしれませんが、だんだんとできることが増えていく経験はきっと大きな喜びにつながっていきます。
私も英語は好きになりましたが、まだまだ得意とは言えません。
一緒に頑張っていきましょう!